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双眼望遠鏡用アイピースを人柱覚悟で買ってみた!Ⅱその後? [天体観測機材]

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前回に続き、新たに購入した【双眼望遠鏡】の為に購入したアイピースの評価について、独自の見解ではありますが少しお話ししたいと思います。

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今、日本の市場に出回っている短焦点のズーム・アイピースと言えば、私の知る限りでは【ナグラー】3mm‐6mmしかありません。この1個約8万円(23年3月現在)の超高級品と比較するのは恐れ多いのですが、他に見当たらないのでご理解願います。

先ず両機種のスペックを比較すると、ナグラーはレンズ構成が3群5枚なのに対し、SV215は4群6枚なので、レンズが1枚少ない分、抜けの良さと言う点ではややナグラーが優位と思われます。重量はナグラーが136g。SV215は記載が無いのですが、レンズ構成からも若干重いと推察されます。アイレリーフはどちらも10mmで全面マルチコーティングが施されています。視野はナグラーが50度に対しSV215は56度とやや優位。またどちらの機種もズーム全域でパフォーカル(同焦点 = 焦点を合わせ直す必要がない)&クリックストップ機構を採用しており、見た目も大変よく似ているように感じられます。クリックストップはナグラーは1mm刻みですが、SV215は3,4,5,6,7,8の5段階です。(クリック感はやや硬め。でも柔らか過ぎるよりはガタが無くて好ましい。)結果的として、ズーミングの際にストップ位置が細か過ぎると左右の焦点を合わせるのが面倒になるので、シンプルな機構の方が双眼望遠鏡には向いているかもしれません。一般的に望遠鏡の有効最高倍率の目安は大体、口径の1.5倍から2.5倍くらい迄が限界なので、まさに85mmの我が鏡筒にはピッタリの組み合わせではないでしょうか?

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昨日の夜は晴れていたのですが、物凄く風が強くて月や金星、木星が波立っているように見えて、検証するには条件が悪すぎました。

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(8mmー約64倍)
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(3mmー170倍)
ガラス越しで観たのと猛烈な風の影響で月もボケボケですが、とは言えSV215は変な色収差や散乱光も無くスッキリとした見え味でかなり良い印象を受けました。口径が小さいだけに像が暗くなると予想していたのですが、3mmー170倍でも全く暗くなる感じがしませんでした。コントラスト改善用に木星や金星ではフィルターが欲しいぐらいです(小沼さんの絞りシャッターが有効かも?)。

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その他、参考になるか分かりませんが数日前に、自宅から遠くに見える【高原山】の木々をSV215で眺めてみました(うっかりして、ガラス越しで撮影)。近距離の対象では、僅かな歪曲収差を感じますが、気になるほどではありません。

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またズーミングによる合焦位置の変化も完ぺきとは行きませんが、極小であり許容範囲です。像質もなかなか鋭く、ナグラーの1/4以下の価格で買えるとなると、コストパフォーマンスは抜群!結論としては、短焦点のアポ鏡筒をお持ちの方は持っていて損の無いアイピースではないかと?観望会でも重宝すると思いますよ。

PS

SVBONYから直接購入したのですが、決済直後に会員は10%割引のメールが・・・唖然!え~っ!ヽ( ̄д ̄;)ノそれはないでしょう(怒)!

今日の1曲は、先週お亡くなりになった【Ash&だっきゃん】の”だっきゃん”さんへの哀悼の意を表して、昨年10月に【サウンドクロスin大田原2022】の【アズ】で催されたライブの様子少しだけをご披露したいと思います!

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♪⇒https://www.youtube.com/watch?v=Wao8fSD7GQ0
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双眼望遠鏡用アイピースを人柱覚悟で買ってみた!Ⅱ [天体観測機材]

他人の評価の無い商品を購入するのはかなり不安?誰でもそう思いますよね~。でも試してみなければ何事も前に進まないのも事実です・・・と言う訳で、今回も人柱覚悟で双眼望遠鏡用アイピースを買ってみることにしました。(因みに前回の同一テーマの記事はこちら⇒https://skymusic-fun.blog.ss-blog.jp/2021-11-20

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私が所有している中で双眼用アイピースは10mmが最小。望遠鏡の焦点距離が510mmなので最大でも倍率51倍。なのでイベントで来場された方々に月や惑星を拡大して観て頂くには大分物足りない。また月齢によっては少々明る過ぎるので【ムーングラス】が必要な場合も ?それにイベントの最中に幾つものアイピースを交換していると、来場者を待たせてしまう上に手間も掛かるし面倒。なので出来ればZOOMアイピースが理想的!ところが私の知る限りでは、短焦点のZOOMアイピースはナグラーズーム(3mm~6mm)のみ。しかも価格が驚愕の一つ8万円!双眼用に二つ買うと16万円ヽ( ̄д ̄;)ノ高過ぎる!これではとても買えません。そこで目を付けたのが(と言うか同様の物が他には見当たらないので)このSVBONYの 【SV215】 3-8mm 1.25インチ 短焦点ズームアイピースです。

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(地上の風景をスマホで撮影)
まだこのアイピースで星空観望していない事と直近の諸事情により今回はここまで!詳細については後日改めてUPする予定です。

PS

突然の訃報に絶句!

数日前、昨年末に【那須野が原ハーモニーホール】に於いて単独ライブを開催した、篠笛&パーカッシブユニット【Ash&だっきゃん】のAShさんから突然メールが届きました。そこには・・・相方の盟友【だっきゃん】が数日前に天国に旅立たれたとの悲しい知らせが・・・昨年のライブでは元気にAshさんとの素晴らしい演奏を披露してくれていたのに。ライブ後、言葉を交わし、別れ際に握手した【だっきゃん】の手の温もり、感触が今でも心に残っています。本当に只々残念でなりません。ご冥福をお祈り申し上げます。

(今日の午後、彼のお見送りに行ってきます。)

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双眼望遠鏡用ドットサイト・ファインダー [天体観測機材]

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当然ながら観測機材が増えると、必然的に付属品や備品も自然と増えてしまいます。以前改造した《45°正立ファインダー》は【BKMAK180】と双眼望遠鏡など複数の機材の共用となっています。とは言え毎回望遠鏡を換える度に視軸調整するのが面倒になってきたので、双眼望遠鏡用のファインダーを購入することにしました。双眼望遠鏡の主な観望対象は月や惑星、星雲星団等です。高倍率で眺めることが少ないので等倍ファインダーやドット・サイトファインダーでも十分ではないか?と考えました。

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とは言え、天文仕様の等倍ファインダーやドット・サイトファインダーは思った以上に高額です。仕方がないのでおもちゃのエアガン用のファインダーを購入して手を加えることにしました。丁度手元に使っていないドットファインダー(安価な望遠鏡に付属していたもので、視野は狭いしドットは大きいし、おまけに最小時の光量が多過ぎて使えない粗悪品)があるので、分解して再利用出来ないかと考えた結果・・・?

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ファインダー脚の幅が合わないので、分解して余ったボルトと工具箱から適当なボルトをチョイスして組み合わせてみました。

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予想以上にぴったりと嵌め込むことが出来て正直驚いています。∑( ̄。 ̄ノ)ノ 購入したドットサイト・ファインダーはアルミダイキャスト製の堅牢な作りでかなり高級感があります。値段を考えたら( Amazonで2,500円前後 )かなりハイC/Pですね。ドットのサイズも極小。光量は最小から最大まで5段階のクリックストップ式調光で無段階タイプではありません。天体用途では当然ながら最小光量で使用することになりますが、感覚的にほんの僅か明る過ぎるかもしれません。とは言えアラインメント時のみ利用するだけなので充分実用になると思います。

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グリーンは明る過ぎるし、ドットも若干肥大したように見えるので昼間向きかな?今回は良い買い物が出来ました。皆さんもDIYにチャレンジしてみては如何ですか?

話題は変わって・・・!
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先月、いわき市の星仲間である小沼さん(鬼ヶ城 Deepsky Campの主催者)から新しい双眼仕様の【絞りシャッター】(以前の外径20cm(単眼用)→13cm(10cm以下の双眼望遠鏡仕様に変更済み)に関する貴重な情報を頂きました。月面のムーングラスを通さない観望は、自然な減光と色彩が得られ快適らしいです。シャッターの開度調整で表面の見え方がかなり変化するらしく、月面では開度40%~30%辺りがベスト、惑星観望の場合は70~50%前後辺りが眼が喜ぶ光量ポイントらしいです。 かなり微細に模様などが識別出来て充分満足できる結果が得られたとか・・・羨まし過ぎるぞ~っ!ヽ( ̄д ̄;)ノ 早く私にも覗かせてくれ~~ハァハァ(息切れ)!

その後更に追加で情報を頂きました。レポートの内容が上手く伝わるようにとメールを抜粋して掲載します。(小沼さん了承願います!)

井上 様

今回の望遠鏡先端に絞りシャッターを付けて観望はまず見かけないと思います。

全ては舟越氏のスターテスト講座MTFからヒントを得ています 望遠鏡は口径が命で 絞って見えること 特に大口径程入り口の光量コントロールをするかしないかで微細模様が見え方が違ってくるのが 様々な実験をして分かりました。

月を20~50倍で全体を見る場合と超拡大200~300倍(クレーター.山.谷)クローズアップの場合ではご存知の様に射出瞳径が約5mm~0.3mmの幅があり 眺めているとそれなりに眼が慣れて同化し 更に絞ってアンダーにしますと明るくて見えないものが徐々に見えてくるシーンがあります。(笑)
特に感じるのが惑星の木星と火星です。F10クラス長めの望遠鏡はfも超焦点のためより効果的に感じ 当然双眼はより明瞭です。従って明るめの星団星雲をある倍率で観望していると面白い発見があります。

この前のテキストの中にもありましたアポダイジングマスク(双眼)も木星の縞模様が非常にハッキリし素晴らしい結果です。

小沼

更にさらに、追加で情報を頂きました。
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井上 様

双眼望遠鏡用絞り環が完成し 明るい月を顕微鏡アイピース4種類(30.0→31.7変換済)テストしました。絞り効果50%辺りから驚くほど色ズレが全く無くなり 眼にやさしい減光でハッキリ見えて来ます。

小沼

素晴らし過ぎる!( ̄。 ̄)

そう言えば、【星ナビ】2月号に前回の【第6回Deepsky Camp】に関する小沼さんの記事が掲載されています。今一度詳細を知りたい方は稚拙な私のブログのQRコードからどうぞ ( ̄▽ ̄;ゞ

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PS

次回も機材ネタの予定です。双眼望遠鏡に使うため人柱覚悟で・・・ここまで書けば何の事か分かっちゃいますね~乞うご期待!

今日の1曲、再々登場 【Chelsea Moon & The Franz Brothers】のゴスペルソングで ”His Eye Is On the Sparrow” 。演奏も歌声も完璧!歌詩の内容はともかくメロディーラインが私の好みでもう堪りません!

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♪⇒https://www.youtube.com/watch?v=viiZVmBWDaU
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星旅祭2023は大成功の巻! [天体観測&イベント]

今回は、先週末に開催した【星旅祭2023】の様子をチョットだけお見せしちゃいます。

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私がいたのはワークショップ・エリアです。左の女性は受付担当の大田原市《地域おこし協力隊》の菅原さんです。右に写っている方は私と一緒に《ステランタン》コーナーを担当した新井さん。

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ついでに自撮りでパチリ!

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《ステランタン》の出来上がりはこんな感じの【冬の星座】バージョンです。ベースや素材は全てスタッフ石川さんの手作り品。

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子供たちは《ステランタン》作りに夢中です。上手くできたかな?お陰様で完売御礼、大盛況でした。

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《星のポンポン・アニマル》は毛糸を使って星座になっている動物を作るコーナーです。

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吉沢さん(右)を中心に準備に余念がない応援ボランティアの皆さん。今回も国際医療福祉大学の皆さんに協力して頂きました。

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このコーナーも最後まで大入り満員でした!

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ワークショップ・キャプテンの虻川君(左奥)の作業を眺めているのは撮影・記録担当の小川君です。ここはステンドグラス風の《ローズウインドウ》と言うペーパークラフトのコーナーです。

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ここも最後まで来場者で溢れかえっていました。

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これは虻川君お手製の《星座ピンボール》です。

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一日目に持参した単眼鏡を楽しんでいる子供たち。何見てるの?

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二日目は《ステランタン》が完売したので、私独り、午後からは持参したマクストフ望遠鏡と経緯台を子供たちに触って覗いて楽しんで貰いました。他に小型の双眼鏡も持って行ったのですが、こちらも子供達に大うけ!!更に望遠鏡に双眼装置を装着したら、大人の方々も興味津々、結果大好評でした。

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他に、地元や県内の名所から撮影した選りすぐりの《星景写真》のコーナーもありました。「どうやったらあんな写真が撮れるの?」と質問される方もいました。

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更に、音に反応して映像が変化する《プロジェクション・マッピング》のコーナーも大人気だったようです!

ここからは市内の《中央公園》で実施した一日目の観望会の様子です。今回私は双眼望遠鏡を持って行きました。目幅の関係で小さなお子さんには厳しいかと思いましたが、アイピースの選択次第では意外に大丈夫みたいです。

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雪が降り積もったままで、オマケにちょ~寒かったのですが、老若男女を問わず、家族連れや多くの方々が足を運んでくれました。喜んで頂けたようでこちらも嬉しい限りです。 (^o^)

次回も楽しいイベントを企画してお待ちしておりますので、また遊びに来てくださいね (^_-)-☆

PS

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撮影担当の小川君から当日の写真を提供して頂きましたので、イベント終了後の集合写真をUPしますね。ただ残念な事に、翌日の都合で一足先に現地を後にしたので私は写っておりません。

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みんな!最後の後片付けに参加できず m(_ _)m 申し訳ない!(本当に?)

今日の1曲、再登場【Chelsea Moon w/ the Franz Brothers】の歌と演奏で ”What A Friend”

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♪⇒https://www.youtube.com/watch?v=JJXC05i5QG8
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