SSブログ

双眼望遠鏡用ドットサイト・ファインダー [天体観測機材]

PXL_20220514_070710580-2.jpg

当然ながら観測機材が増えると、必然的に付属品や備品も自然と増えてしまいます。以前改造した《45°正立ファインダー》は【BKMAK180】と双眼望遠鏡など複数の機材の共用となっています。とは言え毎回望遠鏡を換える度に視軸調整するのが面倒になってきたので、双眼望遠鏡用のファインダーを購入することにしました。双眼望遠鏡の主な観望対象は月や惑星、星雲星団等です。高倍率で眺めることが少ないので等倍ファインダーやドット・サイトファインダーでも十分ではないか?と考えました。

ドットサイトファインダー.png
とは言え、天文仕様の等倍ファインダーやドット・サイトファインダーは思った以上に高額です。仕方がないのでおもちゃのエアガン用のファインダーを購入して手を加えることにしました。丁度手元に使っていないドットファインダー(安価な望遠鏡に付属していたもので、視野は狭いしドットは大きいし、おまけに最小時の光量が多過ぎて使えない粗悪品)があるので、分解して再利用出来ないかと考えた結果・・・?

PXL_20230127_070202917.jpg
PXL_20230127_071100399.jpg
ファインダー脚の幅が合わないので、分解して余ったボルトと工具箱から適当なボルトをチョイスして組み合わせてみました。

PXL_20230127_070219376.jpg
PXL_20230127_070228885.jpg
予想以上にぴったりと嵌め込むことが出来て正直驚いています。∑( ̄。 ̄ノ)ノ 購入したドットサイト・ファインダーはアルミダイキャスト製の堅牢な作りでかなり高級感があります。値段を考えたら( Amazonで2,500円前後 )かなりハイC/Pですね。ドットのサイズも極小。光量は最小から最大まで5段階のクリックストップ式調光で無段階タイプではありません。天体用途では当然ながら最小光量で使用することになりますが、感覚的にほんの僅か明る過ぎるかもしれません。とは言えアラインメント時のみ利用するだけなので充分実用になると思います。

PXL_20230127_071402282.jpg
PXL_20230127_072314664.jpg
グリーンは明る過ぎるし、ドットも若干肥大したように見えるので昼間向きかな?今回は良い買い物が出来ました。皆さんもDIYにチャレンジしてみては如何ですか?

話題は変わって・・・!
絞りシャッターテスト①2.jpg
先月、いわき市の星仲間である小沼さん(鬼ヶ城 Deepsky Campの主催者)から新しい双眼仕様の【絞りシャッター】(以前の外径20cm(単眼用)→13cm(10cm以下の双眼望遠鏡仕様に変更済み)に関する貴重な情報を頂きました。月面のムーングラスを通さない観望は、自然な減光と色彩が得られ快適らしいです。シャッターの開度調整で表面の見え方がかなり変化するらしく、月面では開度40%~30%辺りがベスト、惑星観望の場合は70~50%前後辺りが眼が喜ぶ光量ポイントらしいです。 かなり微細に模様などが識別出来て充分満足できる結果が得られたとか・・・羨まし過ぎるぞ~っ!ヽ( ̄д ̄;)ノ 早く私にも覗かせてくれ~~ハァハァ(息切れ)!

その後更に追加で情報を頂きました。レポートの内容が上手く伝わるようにとメールを抜粋して掲載します。(小沼さん了承願います!)

井上 様

今回の望遠鏡先端に絞りシャッターを付けて観望はまず見かけないと思います。

全ては舟越氏のスターテスト講座MTFからヒントを得ています 望遠鏡は口径が命で 絞って見えること 特に大口径程入り口の光量コントロールをするかしないかで微細模様が見え方が違ってくるのが 様々な実験をして分かりました。

月を20~50倍で全体を見る場合と超拡大200~300倍(クレーター.山.谷)クローズアップの場合ではご存知の様に射出瞳径が約5mm~0.3mmの幅があり 眺めているとそれなりに眼が慣れて同化し 更に絞ってアンダーにしますと明るくて見えないものが徐々に見えてくるシーンがあります。(笑)
特に感じるのが惑星の木星と火星です。F10クラス長めの望遠鏡はfも超焦点のためより効果的に感じ 当然双眼はより明瞭です。従って明るめの星団星雲をある倍率で観望していると面白い発見があります。

この前のテキストの中にもありましたアポダイジングマスク(双眼)も木星の縞模様が非常にハッキリし素晴らしい結果です。

小沼

更にさらに、追加で情報を頂きました。
絞りシャッターと月の色合い2.jpg
顕微鏡アイピース4種類×2-2.jpg
井上 様

双眼望遠鏡用絞り環が完成し 明るい月を顕微鏡アイピース4種類(30.0→31.7変換済)テストしました。絞り効果50%辺りから驚くほど色ズレが全く無くなり 眼にやさしい減光でハッキリ見えて来ます。

小沼

素晴らし過ぎる!( ̄。 ̄)

そう言えば、【星ナビ】2月号に前回の【第6回Deepsky Camp】に関する小沼さんの記事が掲載されています。今一度詳細を知りたい方は稚拙な私のブログのQRコードからどうぞ ( ̄▽ ̄;ゞ

PXL_20230204_092830614.jpg
PXL_20230204_092946160.PORTRAIT.jpg
PXL_20230204_092512528.jpg
PXL_20230204_092542316.jpg

PS

次回も機材ネタの予定です。双眼望遠鏡に使うため人柱覚悟で・・・ここまで書けば何の事か分かっちゃいますね~乞うご期待!

今日の1曲、再々登場 【Chelsea Moon & The Franz Brothers】のゴスペルソングで ”His Eye Is On the Sparrow” 。演奏も歌声も完璧!歌詩の内容はともかくメロディーラインが私の好みでもう堪りません!

グラフィックス1.png
♪⇒https://www.youtube.com/watch?v=viiZVmBWDaU
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント