お手軽望遠鏡!ACUTER VOYAGER MAK80 [天体観測機材]
前回のブログで、新しい望遠鏡を手に入れたことをお話しましたが、今回はそれを紹介したいと思います。サイトロンの「ACUTER VOYAGER MAK80」です。
購入に至った経緯ですが、現在Sky-Watcherのマクカセを中心にカタディオプトリック式の鏡筒は4本程所有しております。グレゴリータイプが口径180mm、127mm、60mmの3種類でと90mmのマクカセに補正レンズを組み合わせたF‐500mm(F5.6)の変わり種があります。他に100mmカセグレン式鏡筒が1本。グレゴリータイプはF値が結構大きい為、もっぱら適性のある惑星観望や撮影に使用しています。残りの機種については、ミラーの経年劣化や像質と色収差が目立つ等若干問題があるので、殆ど使用していません。
現在、電視観望用には40mmのファインダー改造アクロ屈折鏡筒にQBPフィルターなどを組み合わせて、それなりに満足しておりますが、観望対象によってはもう少しクローズアップしたいとか細部を見たいと思うことがあります。
(今AZ‐GTiとskysafariの連携に格闘中ですが、何故か上手くいきません(-_-;ウーン。もう少し時間が掛かりそうです。どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら、是非ご教示下さい。)
また架台のAZマウントProを三脚を用いない卓上仕様にして運用してみたいとの野望?がありコンパクトで取り回しが良く、尚且つ性能が良くて値段も手頃な鏡筒を探していたら運よく、サイトロンで販売しているこの【VOYAGER MAK80】行きついたという訳です。販売当初の価格が記憶では確か16.000円台、何といっても最大の魅力が、グレゴリーではなく、憧れのルマックタイプ!注文しようとしたら既に完売。諦めていたのですが、最近再発したとの噂を耳にして早速購入した次第です。ただ初期のロットはお試し販売だったらしく、今回のロットとは若干仕様が異なっているようです。値段も30%程高くなっていて、もはやハイC/Pとは言えませんが(何せ10年程前、Sky-WatcherのMAK127をシュミトさんから購入した時は、税込みで24.000円でしたから。円安&消費税UPが恨めしいです (-。-;
さてここからは、このMAK80についてレポートしたいと思います。まず鏡筒はしっかりしたキャリーバックに入っています。別に買い足す必要が無いのでこれは助かります。
付属品一式です。ファインダー、正立プリズム、撮影用スマホ・ホルダー、アイピースが20mmと10mmの2種類付いています。残念ながら全て造りは値段相応でちゃっちいですが、性能は見た目に反して!・・・結論から言えば予想以上に良いと思います。
(スマホからホルダー越しに撮影するとこんな感じ。)
撮影用スマホ・ホルダーは、アイピースガイドが留めネジで固定出来るのでズレる心配がなく、使い易いです。
(ファインダー越しにスマホで撮影してみました。ね!思ったより良いでしょう。)
ファインダーはこのサイズでは珍しい正立プリズムタイプ。以外にも像質は周辺まで思ったよりフラットで驚いてしまいました。単品売りしたら結構売れるのでは?
正立プリズムについて特筆すべき点はありませんが、実用には問題無いと思います。敢えて言わせてもらえれば、90°ではなく45°タイプだったら、フィールド・スコープとしても使えるので更に良かったと思います。またアイピースに関しても、色収差も少なくて覗きやすいので好感が持てます。更にアリガタに1/4インチのネジ穴が切ってあるので、三脚に直接取り付けることが出来るのは有難いです。
さてメインのMAK80の性能に関して、私見ではありますが予想以上にGoodです。造りはともかく、見え味に関しては決してお子様仕様ではありません。実際に夜空を観望した訳ではありませんが、地上の風景を見る限りでは、視野周辺までフラットで色収差も皆無です。高級機にしか使用されていなかったルマックタイプの鏡筒が、この価格で手に入るというのはある意味驚異的です。現状の価格でも間違いなくハイC/Pと言えます。
更に双眼装置を付けたら、もっと快適かも?と思ったのですが、この前ネットで検索したら、接眼部と鏡筒本体の連結部分(ゴムのパッキンで密着させている)の強度が足りず、撓んだりゴムが切れたりする事例を見かけたので躊躇しましたが、人柱覚悟で試してみることにしました。
いやー快適です。これだけの負荷を掛けても接眼部が撓む心配はないようで、正直安心しました。これで稼働率UP間違いなしですね。(双眼装置付属のウイリアム・オプティクス製20mm66度アイピースをMAK127で使うと、視野の周辺部で像質の崩れが結構気になるのですが、MAK80では不思議とあまり気になりません。私見ですが、かなりフラットな印象です?(もっとも対象までの距離で随分印象が変わります事をご承知置きください。ただ当初はアイピースの特性に依るものと思っていたのですが、何となくそれだけでは無いような気もします)。まあこれは副鏡を補正板とは異なる曲率にすることで収差補正向上したルマックタイプのメリットの片鱗かも?と言ったとこでしょうかね。
続いてAZマウントProを卓上仕様にして、お気楽観望に使えないか検証してみました。試してみたところ一つ問題点が発生しました。鏡筒を取り付けると台座部分が小さいので倒れてしまいます。反対側にウエイトか鏡筒を付ければバランスはとれるのですが、まだ不安定です。三角の台座部分を何らかの方法で補強する必要がありそうです。これは今後の課題ですね。
Ps
今後は電視観望等でも使う予定です。結果については乞うご期待です(^-^)。
今日の1曲、前回ご紹介した【The Chick】の "Landslide" を以前紹介した【The Petersens 】のライブバージョンでどうぞ!
♪⇒https://www.youtube.com/watch?v=joUwy8lpvP0
オマケで本家【The Chicks】のライブから “The Long Way Around”もどうぞ。
♪⇒https://www.youtube.com/watch?v=s5HKLteH9Mc
Ps
先程、雲の切れ間に月が顔を出したので、急遽撮影に取り掛かりましたが、準備している僅かの間に雲に覆われて敢え無く断念!仕方なく近くの電柱や木々を撮りました。因みに撮影に使用したのは、付属の10mmアイピースと90°正立プリズム&スマホ・ホルダー。改めて思いましたが、セッティングが容易な事は非常に快感です。癖になりそう(^_^;)。
購入に至った経緯ですが、現在Sky-Watcherのマクカセを中心にカタディオプトリック式の鏡筒は4本程所有しております。グレゴリータイプが口径180mm、127mm、60mmの3種類でと90mmのマクカセに補正レンズを組み合わせたF‐500mm(F5.6)の変わり種があります。他に100mmカセグレン式鏡筒が1本。グレゴリータイプはF値が結構大きい為、もっぱら適性のある惑星観望や撮影に使用しています。残りの機種については、ミラーの経年劣化や像質と色収差が目立つ等若干問題があるので、殆ど使用していません。
現在、電視観望用には40mmのファインダー改造アクロ屈折鏡筒にQBPフィルターなどを組み合わせて、それなりに満足しておりますが、観望対象によってはもう少しクローズアップしたいとか細部を見たいと思うことがあります。
(今AZ‐GTiとskysafariの連携に格闘中ですが、何故か上手くいきません(-_-;ウーン。もう少し時間が掛かりそうです。どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら、是非ご教示下さい。)
また架台のAZマウントProを三脚を用いない卓上仕様にして運用してみたいとの野望?がありコンパクトで取り回しが良く、尚且つ性能が良くて値段も手頃な鏡筒を探していたら運よく、サイトロンで販売しているこの【VOYAGER MAK80】行きついたという訳です。販売当初の価格が記憶では確か16.000円台、何といっても最大の魅力が、グレゴリーではなく、憧れのルマックタイプ!注文しようとしたら既に完売。諦めていたのですが、最近再発したとの噂を耳にして早速購入した次第です。ただ初期のロットはお試し販売だったらしく、今回のロットとは若干仕様が異なっているようです。値段も30%程高くなっていて、もはやハイC/Pとは言えませんが(何せ10年程前、Sky-WatcherのMAK127をシュミトさんから購入した時は、税込みで24.000円でしたから。円安&消費税UPが恨めしいです (-。-;
さてここからは、このMAK80についてレポートしたいと思います。まず鏡筒はしっかりしたキャリーバックに入っています。別に買い足す必要が無いのでこれは助かります。
付属品一式です。ファインダー、正立プリズム、撮影用スマホ・ホルダー、アイピースが20mmと10mmの2種類付いています。残念ながら全て造りは値段相応でちゃっちいですが、性能は見た目に反して!・・・結論から言えば予想以上に良いと思います。
(スマホからホルダー越しに撮影するとこんな感じ。)
撮影用スマホ・ホルダーは、アイピースガイドが留めネジで固定出来るのでズレる心配がなく、使い易いです。
(ファインダー越しにスマホで撮影してみました。ね!思ったより良いでしょう。)
ファインダーはこのサイズでは珍しい正立プリズムタイプ。以外にも像質は周辺まで思ったよりフラットで驚いてしまいました。単品売りしたら結構売れるのでは?
正立プリズムについて特筆すべき点はありませんが、実用には問題無いと思います。敢えて言わせてもらえれば、90°ではなく45°タイプだったら、フィールド・スコープとしても使えるので更に良かったと思います。またアイピースに関しても、色収差も少なくて覗きやすいので好感が持てます。更にアリガタに1/4インチのネジ穴が切ってあるので、三脚に直接取り付けることが出来るのは有難いです。
さてメインのMAK80の性能に関して、私見ではありますが予想以上にGoodです。造りはともかく、見え味に関しては決してお子様仕様ではありません。実際に夜空を観望した訳ではありませんが、地上の風景を見る限りでは、視野周辺までフラットで色収差も皆無です。高級機にしか使用されていなかったルマックタイプの鏡筒が、この価格で手に入るというのはある意味驚異的です。現状の価格でも間違いなくハイC/Pと言えます。
更に双眼装置を付けたら、もっと快適かも?と思ったのですが、この前ネットで検索したら、接眼部と鏡筒本体の連結部分(ゴムのパッキンで密着させている)の強度が足りず、撓んだりゴムが切れたりする事例を見かけたので躊躇しましたが、人柱覚悟で試してみることにしました。
いやー快適です。これだけの負荷を掛けても接眼部が撓む心配はないようで、正直安心しました。これで稼働率UP間違いなしですね。(双眼装置付属のウイリアム・オプティクス製20mm66度アイピースをMAK127で使うと、視野の周辺部で像質の崩れが結構気になるのですが、MAK80では不思議とあまり気になりません。私見ですが、かなりフラットな印象です?(もっとも対象までの距離で随分印象が変わります事をご承知置きください。ただ当初はアイピースの特性に依るものと思っていたのですが、何となくそれだけでは無いような気もします)。まあこれは副鏡を補正板とは異なる曲率にすることで収差補正向上したルマックタイプのメリットの片鱗かも?と言ったとこでしょうかね。
続いてAZマウントProを卓上仕様にして、お気楽観望に使えないか検証してみました。試してみたところ一つ問題点が発生しました。鏡筒を取り付けると台座部分が小さいので倒れてしまいます。反対側にウエイトか鏡筒を付ければバランスはとれるのですが、まだ不安定です。三角の台座部分を何らかの方法で補強する必要がありそうです。これは今後の課題ですね。
Ps
今後は電視観望等でも使う予定です。結果については乞うご期待です(^-^)。
今日の1曲、前回ご紹介した【The Chick】の "Landslide" を以前紹介した【The Petersens 】のライブバージョンでどうぞ!
♪⇒https://www.youtube.com/watch?v=joUwy8lpvP0
オマケで本家【The Chicks】のライブから “The Long Way Around”もどうぞ。
♪⇒https://www.youtube.com/watch?v=s5HKLteH9Mc
Ps
先程、雲の切れ間に月が顔を出したので、急遽撮影に取り掛かりましたが、準備している僅かの間に雲に覆われて敢え無く断念!仕方なく近くの電柱や木々を撮りました。因みに撮影に使用したのは、付属の10mmアイピースと90°正立プリズム&スマホ・ホルダー。改めて思いましたが、セッティングが容易な事は非常に快感です。癖になりそう(^_^;)。