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エピソードⅠ [一期一会]

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今日はちょっとだけ、親友との数ある高校時代のエピソードの中から一つご紹介しましょう。今思えば、今回のイベントに繋がる交流の始まりは、PCのプログラミング授業を抜け出しての、教室で二人だけの時事ディスカッション。あいつの持参した新聞を前に、いきなり ”有事立法についてどう思う?” という彼の第一声。えっ!一瞬、返答に窮してしまった無知な俺。その頃は、進学するための受験勉強に忙しくて、世界や国内情勢なんぞにあまり関心が無かったし、新聞も殆ど読まなかったこともあり、MYハートにディープインパクト!当時からあいつの視線の先、考えていることは俺より遥かに大人だった。お星さまの話なら大歓迎だったのに・・・。でもこのことがきっかけで俺も真剣になって、時間を見つけては新聞に目を通し、時事について考えるようになった。また読書する習慣が身に着いたのも彼のお陰だ。そうして話し合いを重ねる中でお互いを認め、高め合う事で友情が深まっていき、結果、恋愛観や下ネタまで本音で言い合える親友になっていったのです。その頃の先生達のあいつに対する評価は ”勉強しないし、言うことを聞かない” どちらかと言うと不良のレッテルだったかな?ある時、講堂の壇上で、先生たちの目の前で受け取った賞状を破り捨てるくらいだからね。(最もクラスの仲間は彼の振る舞いには理由があり、クラスみんなの気持ちを代弁した挙句の行動だと理解していたので、内心では拍手喝采でしたけど!)キックボクシングのジムにも通っていたので、間違いなく喧嘩も強かったと思うよ。俺はどちらかというと体力にあまり自信の無いガリ勉タイプかな?でも初めてあいつと会話した時に感じた印象、今でもはっきり覚えている。”なんて包容力のある優しい奴なんだ” と。あいつも俺のことを多分、みんなが決めつけたレッテルとは違うことに気付いてくれていたんだと思う。俺も受験が無けりゃ本当はみんなの様に遊びたかったし・・・。とにかく色んな話題について話し合うことが楽しくてしょうがなかった。ある時、二人で相談して新聞を作って教室に貼り出そうと計画を立てた。それは戦争の悲惨さを訴える手作りの学級新聞。どういう訳か俺の実家には、大東亜戦争の東京大空襲で焼け出された人々の悲惨な写真や軍艦の写真があったので(爺さんは戦前、都電の運転手で親父も向島生まれだったことも関係あるのかな?)それを貼り付け、石塚がコメントを書いて ”戦争と平和についてもう一度考えてみよう!” と訴えたのでした。当時そんな真面目なことを考えていた奴は他にいなかったので反響は今一つだったような?でもそんなことはどうでもよかった。二人で同じ価値を共有して、一つの事を成し遂げたことに意義があったのです。懐かしい、そして一番会いたい、親友との青春時代の思い出です。

【Kacey Musgraves(ケイシー・マスグレイヴス)】の歌で ”Somebody To Love”

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https://www.youtube.com/watch?v=DpHLh4iNGAc
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飛びましたね! [一期一会]

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この前紹介した親友の所有する ”零戦” が、遂に東京湾上空の初飛行に成功しました。⇒http://www.asahi.com/articles/ASK6152GTK61UEHF008.html  
しかも操縦したのは日本人との事。平和への願い、日本技術遺産である ”零戦” に対する想い、そして何より、日本人が失いかけている ”誇り” を取り戻すために、彼が長年心に描き続けてきた夢、その夢が更に一歩前進したことを心から祝福したい。
おめでとう! \(^o^)/・・・。
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嬉しい知らせ! [一期一会]

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今日、帰宅後に嬉しい知らせが届きました。実は昨日、ゼロエンタープライズ・ジャパンというある会社にメールをしました。⇒https://www.zero-sen.jp/ 「レッドブル・エアレース 千葉2017」のイベント⇒http://rbar.jp/で日本人所有の ”ゼロ戦” が東京湾を初飛行するとの記事をネットで見掛け、以前 ”一期一会” で紹介した親友(以前紹介したブログではイニシャルだけでしたが、よくよく考えたら既に公開済みなので改めて名前を明かします。親友の名は、石塚政秀と言います。)が  ”もしかしたらイベントの為に来日するのでは? ” と考え、彼とコンタクトを取る為にその会社にメールをした次第です。
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だけど 親友に伝言が伝わるだろうか? 一抹の不安を覚えながらも、今日は仕事があり、夕方帰宅。そしたら一通のメールが届いていました。何と石塚本人からのメールではありませんか!。今はニュージーランドに帰国しているが、エアレースイベントのため再来日するとの事。イベント終了後、落ち着いたら機会を見て再会する約束をしました。長い間(?十年ぶり)、”もう一度会いたい” と願っていたものの、消息が分からず交流が途絶えていた親友と再会できる喜び、感無量です!

【Miranda Lambert(ミランダ・ランバート)】の歌で ”Tin Man”

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https://www.youtube.com/watch?v=Y8PWkTnsrCo

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再会 [一期一会]

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私が中学生の頃、印象に残る、超個性的な先生がいました。その先生は体育の教師でありながら、同時に書道の先生でもありました。屋外で体育の授業が出来ない時は教室で、主に海外の陸上選手、特に歴代メダリスト達の成功に至るまでのエピソードを熱く、雄弁に語ってくれました。また時には、体育には全く関係ないのですが、先生の師匠である書道家、【手島 右卿】(てしま ゆうけい)の話や書道に纏わる話をユーモアたっぷりに話してくれました。゛僕は書道だけでも食べていけるんだけどね!”と言いながら、体育の授業や顧問を勤めていた陸上部の活動に対しては、常に一生懸命取り組んでいたと記憶しています。理屈や道理に合わないことが大嫌いで、誰であろうが絶対に譲らない、信念を曲げない人でした。こう書くと、物凄く生真面目な印象を受けますが、結構いたずら好きの性格のようで、いったん授業を離れると会う度に、思春期の〇ネタでよく揶揄(からか)われました・・・(-。-; 。その後高校に進学してから、お会いしていなかったのですが、たぶん高校を卒業した直ぐ後に?(かなり前なので、記憶が曖昧なのですが)、友人と二人で先生のお宅に、一度お邪魔したことがありました。先生は遠くまで訪ねてきたことに驚きながらも、嬉しそうに僕たちを迎え入れてくれました。先生が ゛大好きな音楽なんだ” と言って自慢のコンポで 【高橋竹山】の津軽三味線を聞かせてくれたこと、鮮明に覚えています。(そう言えばこの前、電話で話した時も ゛三味線は、日本のジャズなんだよ!” と言っていたのを思い出しました。このセリフは先生の口癖のようです。)そしてその時に聞いた三味線の鮮烈な音。その音が、のちの私自身の音楽的嗜好や音に対する拘り、音楽を通じた活動に大きな影響与えていた事が最近になって漸(ようや)く分かってきました。。そんな訳で先生に ゛是非もう一度お会いしたい” と思っていたのですが、なんと今日、久しぶり(〇〇年ぶり)にお会いする機会を持つことが出来ました。御年80歳、耳は遠くなりましたが、その話しっぷりや矍鑠(かくしゃく)としたお姿、まだまだお元気なご様子です。車の運転もいまだ現役なのにはビックリ!先生馴染みの店で昼飯をご馳走になり、その後ご自宅に戻って、昔の思い出話や、ご家族のこと、今までに経験したこと、人生観など貴重なお話を伺うことが出来ました。私の話(おもに失敗談ですが・・・(^_^; )にも、頷(うなず)きながら真剣に耳を傾けてくれました。またお互いの娯楽や趣味の話で大いに盛り上がりました。2時間程の短い時間でしたが、本当に心から楽しいひと時を過ごすことが出来ました。最後に今後の予定を伺うと、今月下旬からは、展覧会の準備や1週間程、中国を訪問(なんと今回で49回目だそうです。もの凄いバイタリティーには頭が下がります・・・m( _ _ )m )するので多忙との事。忙しい合間に、貴重なお時間を頂き本当に感謝です!帰り際、持参したお土産(以前撮影した天体写真・・・大変喜んで頂きました!と和菓子・・・見掛けによらずお酒は飲まないのです!)のお礼だと言って、先生の作品集と講演のDVDを頂きました。再会を約束し、ふたたび巡り合うことが出来た万感の思いに浸りながら、家路に着いたのであります。 あ!そうそう、先生のお名前お伝えするの忘れていました。先生の名は、柿沼翠流(かきぬま すいりゅう)と言います。ちなみにお会いした事は無いのですが、息子さんも書道家(康二さんというお名前。ネットで検索したら、息子さんは更に凄い!)です。    
先生、またお会い出来る日を、楽しみにしています。
    (ご要望の写真、撮れたらまたお邪魔しますね・・・\(^o^)/)

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書道教室の様子と先生(記念に一筆入れてくれました。)
https://www.youtube.com/watch?v=5iF0JahaAwA
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少年と若きコメットハンター [一期一会]

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少年は相変わらず、晴れた日の夜には星たちとの会話を楽しんでいた。でもちょっぴり悩んでいた。同じ話題で語り合える友達が一人もいなかったことだ。それと情報が殆ど無かったこと。少年の学校の図書館には天体観測に関する本等一冊も無かった。極めつけは観測に一番大事な星図をもっていなかったことだ。そんなある日のこと少年の母親が言った。゛お母さんの勤めている会社に彗星を発見して話題になっている人がいるのよ”  ゛えっ!そんなすごい人がいるの?” その若きアマチュア天文家の名は佐藤安男さん。゛お母さん その人に一度会ってみたいな~” 何度も頼み込んで遂に少年の願いは叶うことになった。数週間後の日曜日に会えることになったのだ。約束の当日、胸の高鳴りを抑えながら、佐藤さんが住んでいるというアパートに自転車を飛ばした。佐藤さんのアパートは少年の自宅から自転車で15分位の、南側がよくひらけた田んぼ脇にあった。尋ねると安男さんと奥さん、そして最近生まれたという赤ちゃんが少年を快く迎い入れてくれた。佐藤さんは彗星を発見した時の話を、撮影した写真や星図を見せながら聞かせてくれた。ほんとに夢のような楽しいひと時だった。その後も何度か彼のアパートに遊びに行ったのだが、ある日のこと、帰り際に彼が撮影した数枚の彗星の写真と ゛もう使わないから” と言って愛用していた全天恒星図をくれた。その星図には所々にボールペンで書き込みがしてあり、彼の今までの彗星発見に至る軌跡が刻まれていた。その日からそれは少年の道標になり宝物になった。
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少年と望遠鏡(ファーストライト) [一期一会]

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少年が手に入れたのは、屈折式とは違い凹面鏡を使った反射式というものだった。ニュートンが発明し、コストの割に大口径が得られ、おまけに色収差が原理的に発生しないという光学的に優れた望遠鏡であった。その夜、彼が望遠鏡を向けた最初の星、それは太陽系で最も美しいと言われる惑星、土星であった。薄い黄土色の球に大きな環、゛すごい!はっきり見える” 彼の視界の中には図鑑の写真でしか見たことがなかった、言葉で言い尽くせない美しい光景が広がっていた。続いて見たのは、遂に人類が初めて足を踏み入れた地球の兄弟星、月。ゴツゴツした大小のクレーターや山脈、海と呼ばれる平原のコントラストの美しさ、迫力のある姿に圧倒されてしまった。゛望遠鏡買って本当に良かった” 心からそう思った。その日を境に、いつでも、誰にでも優しく語りかけてくれる星空との対話が彼の日課になった。
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ある少年の夢と父の思い出 [一期一会]

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ある一人の少年がいた。彼には兄と姉がいたが、少し歳が離れていたこともあり、一人で遊ぶことが多かった。近所に同じ学年の友達がいなかったせいでもある。両親は共働きで、学校から帰るといつも話し相手はおばあちゃんと猫一匹。そんな彼が一番大事にしていたのが、お菓子のオマケや大人には一見がらくたにしか見えないものたちで一杯になった宝箱。その中で特にお気に入りだったのが、駄菓子屋の景品で当たった大小のレンズたち。それを組み合わせて覗くと、逆さまだけど遠くの景色が近くに見えたり遠くに見えたりして面白かったのだ。手の平から伝わるその冷たくて、つるつるした感触も何故か妙に心地よく感じられた。彼も本格的な望遠鏡が欲しかったのだが、当時は高価で簡単に手に入るものではなかった。学校の理科室にはニコン製の本格的な屈折望遠鏡が置いてあって、覗いてみたいと願っていたが、学校には昼間しかいられないので、その夢が叶う事は一度も無かった。その頃、世の中では宇宙史に残るイベントがTVで衛星中継され、日本全国のお茶の間でみんな初めて見るその映像に釘付けになっていた。夢中になって見ているうちに少年の心の中では宇宙への憧れが更に強くなっていった。本格的な望遠鏡で月のクレーターや土星の環や色々な星たちを見てみたい。少年は自力で本格的な望遠鏡を買うことに決めた。彼の家は決して裕福とは言えなかった。だから両親には生活の役に立つわけでもない高価なものを買ってほしいとは言えなかった。でも少年のお小遣いは一日30円。駄菓子屋のお菓子は買えるけど・・・。それに小銭で持っているとおやつの誘惑に負けてしまうかもしれない。少年は毎日貰っていた小遣いを月一回、千円札で欲しいと母親に頼みこんだ。その日から少年は望遠鏡を買う為に貯金を始めた。友達がお菓子をおいしそうに食べているのをみても我慢していた。お年玉も親戚のおじさんやおばさんに貰ったお小遣いも全部貯金に回した。そして貯金を始めてから二年近くが経っていた。お小遣いを渡しているのに、一切お金を使おうとしないそんな少年の行動の変化に両親もとっくに気付いていた。 ゛おやつ買わないの?” 母親が聞くと、少年は遂に望遠鏡買う為に貯金していることを打ち明けた。その後その事は母親を通じて父親の耳にも届くことになった。ある日の午後、父親が少年に尋ねた。たった一言。゛あといくら足りないんだ?”少年は遂にかねてから念願の望遠鏡を手に入れることができた。


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最も印象に残った出来事 [一期一会]

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一期一会では、私が今迄に出会い、少なからず影響を受けた人達を少しづつ紹介しようと思います。まず、最初は昨年最も印象に残った出来事を紹介します。1月末か、2月の初め頃だったと思いますが、帰宅後に晩酌をしながら、TVで夕方のNewsを何気なく見ていました。すると画面に大空を舞う零戦の雄姿が目に飛び込んできました。なんでも南太平洋で発見された零戦を復元し、鹿児島県のある飛行場で初飛行した映像との事でした。その様子をぼんやり眺めていると続いてのナレーションで、゛今回のプロジェクトはニュージーランド在住の実業家、M I氏が・・・” え!・・・。私は画面に釘付けになってしまいました。その名前が高校時代の親友と同性同名だったからです。゛まさかねえー?” しかし続いて映し出された映像でインタビューに答える人物を見ると、まさに昔の面影そのままの親友の姿でした。彼とはもう随分長いこと会っていませんでしたが、風の便りで現在はオーストラリアに住んでいるみたいだとは聞いていました。今頃になってこんな風にTVのNewsで再会出来るなんて、それも世界を股にかけ活躍する彼の姿を見られるなんて、ビックリすると同時に、大変嬉しく、誇らしい気持ちで胸がいっぱいになりました。学生時代の彼との思い出は面白いのですが、かなり際どい内容も含まれており、モザイク無しでは語れない為、再会後に確認を取ってから披露したいと思います。何はともあれ、世界に羽ばたいたM I君に乾杯!
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